映画はワインのごとし?~久々に映画 BLADEを観て~

久々に映画 BLADEを見た。amazonプライムで。
ヴァンパイアアクション映画。そんなジャンルあるか分かんないけど。
役者友達のガミさんこと石上亮と盛りあがる鉄板ネタで、「海外俳優の誰が好きかトーク」ってのがある。ガミさんのツイッターはここ
そのトークで名前が挙がる一人にウェズリー・スナイプスってのが居て、ふと、彼の出演作を見たくなった。
で、選んだのがBLADE。ウェズリー・スナイプスの出世作。何度目の視聴になるだろうか。
1999年の製作になってる。もうじき20年になるのか、、、、
BLADEって作品、今見ても好きだった。
ヴァンパイアものの多くって、人間ーヴァンパイア、ヴァンパイアーヴァンパイア(たまに人狼含む)なんだけど、BLADEはちょっと毛色が違う。
ウェズリー・スナイプス演じるブレイドが主人公で、ブレイド対ヴァンパイア雑種って構図で話は進む。
雑種っていうのは、ヴァンパイアに噛まれてヴァンパイアになった元人間。それに対して、生まれた時からヴァンパイアってのは、純血種。
純血種が保守派だとしたら、雑種が革新派。
で、ブレイドは人間なのかっていうとそうではなくて、ブレイドはヴァンパイアと人間の混血。
ヴァンパイア並みに人並み外れたパワーと再生力を持つうえに、ヴァンパイアと違って人間のように日の光の下でも活動できるっていうチート設定。ヴァンパイアにつけられたあだ名がデイ・ウォーカー。
ヴァンパイア雑種は、ブレイドの血を利用して自分たちも昼間も活動できるようになりたい、そのうえで人間を支配したいっていうので闘いは進んでいく。
この作品の個人的にツボなところは2つある。
まず一つは、ヴァンパイアを崇拝する人間が大勢いて、ヴァンパイア側に味方してるってこと。ブレイド側には2,3人。これは崇拝してるってわけじゃない。
他の作品と違って進んで巻き込まれていく人間たちってのがいい。そういう人間がいるからか普通に生活してる人間がヴァンパイアに襲われる描写は限りなく少ない。
全然知らないところで争いが起こってて、その結果によっては自分たちの未来が大きく変わるって、この世界を象徴してる気がするんだ。
もちろん知ったところでどうすることもできないこともあるし、変化は突然ある訳ではなくジワリジワリと見えないところで起こるもんなんだろう。
無知は怖いもの知らずで、未知は怖い。
もうひとつのツボは、ヴァンパイアになって長寿とパワーを得たのに、日の光の下でも活動したいという人間的なところ。これがストーリーを動かす(ブレイドと相対する)欲求になっている。
人(元人間だけど)は、光を求めるのかと思うとうれしくもあり悲しくもある。光は希望の象徴だったりするわけで、どんな姿になっても光がないとダメなんだなっていうのは裏を返せば、光がなくては生きていけないってこと。
絶望は人を殺すんだ。これは忘れちゃいけない。Hope!!!
もひとつ気づいたことがある。ブレイドもスーパーマンやバットマンのように孤立してるんだけど違うところがあるってこと。
彼らは仮の姿ってのがあってバランスが取れてるというか、癒しの時間があるんだけど、ブレイドにはそれがない。少なくとも劇中では。もうね、ひたすらに孤高。
ありがとうと言われなくても一向にかまいやしない姿には、自分の価値観を信じて生きるカッコ良さがある。正しいかどうかを考えて人目を気にしてしまうオレには憧れの姿だ。
肝心のアクションシーンも今見てもカッコいい。
今だからわかることもあった。カポエイラの動きがふんだんに使われている♪
ウェズリー・スナイプス、カポエイラ習ったことあるんだね。
ますます好きになった。
BLADE見て良かった。ただ、問題は2,3とあることだ。
いつ観よう。。。
とりとめもなく長くなったけど、無理やりまとめるとこうだ。
映画はワインと同じ。ボジョレーのようにすぐ観るもよし。ねかせてから観るもよし。
どうでしょう?